販売促進から災害シミュレーションまで、デジタルが創り出すリアリティ

XR（クロスリアリティ）とは、現実世界と仮想世界を融合し、暮らしや仕事などさまざまな作業の効率化・迅速化を図る画像処理技術です。最先端技術 「VR」「AR」「MR」「SR」の総称です。
VRの技術を使い作った、３Dバーチャル空間が「メタバース」と呼ばれています。

ゲームやエンターテインメント分野で先行しているイメージがありますが、VRを活用した研修や、新たな顧客体験の創出や、採用活動などビジネスの分野でも広がりを見せています。

≪研修・訓練での活用≫
VRは仮想世界をまるで現実のように体験できるコンテンツです。現場の状況を再現したVRコンテンツを制作すれば、リアルに近い状態で研修を行えるようになります。訓練や事前知識が必要な安全研修にもVRは役立ちます。災害時の状況はリアルでは体験できませんが、VRの世界で再現することができるため、行動や避難経路の確認などのシミュレーションができます。

≪新たな顧客体験≫
住宅メーカーでは、バーチャルショールームで360度のモデルルームを見学してもらう事で、効率的な提案を行うことができます。
製造工場では、普段は入れない工場内の製造工程を体験いただくことで、企業や商品の魅力を伝えやすくなります。

≪オープンキャンパスや採用活動≫
360度のパノラマで撮影した建物を、オンライン上から疑似体験し、バーチャル上でオープンキャンパスや会社訪問をしてもらうことができます。遠隔地の学生や、時間が合わなかったりでこれまで参加できなかった学生に対しても、バーチャルでの学校や会社紹介で、写真や動画よりも情報を立体的に伝えられます。

ARとは「現実世界を仮想的に読み取る技術」のことで、そこにデジタル情報を付与することで、新しい表現が可能になります。例えば、スマートフォンを街中でかざすと恐竜が現れたり、アプリでポスターをかざした際に画面上で動き出すなど、まるで現実に起こっているかのような体験ができます。スマートグラスの他、スマートフォンのカメラを利用するコンテンツでは、一度に多くの人が体験することが可能となり、活用の幅が広がります。

小売業：「家具の試し置き」「バーチャル試着」等、実際の製品を体験する必要なく、どこでも大きさや見た目を確認することが可能となります
観光・ホテル業：バーチャルガイドや、季節に関係なく桜を鑑賞できるコンテンツなど新たな誘客施策に活用できます
建設・関連事業：実際の現場に３Dモデルを重ね合わせ、手順や安全性を検証することで、作業の効率化や事故防止に役立ちます

MR（複合現実）は、ARとVRを組み合わせたような技術であり、現実世界と仮想世界の座標空間を精緻に重ね合わせる事で、現実世界と仮想世界を同時に体験可能にします。シースルー型と呼ばれるヘッドマウントディスプレイ（HMD）や、カメラ付きのVRヘッドセットなどを装着することで実現します。VRでは難しい歩き回るといった動作も、現実世界をベースにするMRでは実現可能になります。

現実世界に、重ね合わせた３Dの映像を様々な確度から見ることができるため、実物と同じサイズの製品を再現して外観や内部を確認することができます。従来なら実物を用いてしか体験できなかったこともMRで代用することが可能となりました。

XRの活用は、バーチャルで再現する場所やモノや、どんな活用をするかなど独自性が多い分野です。徐々に活用が広がっていますが、取り組みが話題になることが多い分野です。XRが現場でどんな活用ができるかについては弊社にご相談ください。

≪業種別活用例≫
製造＋XR：作業手順の研修や設計シミュレーション、VR工場見学
建設＋XR：完成後のイメージを立体的に共有。重機や材料のサイズ確認
観光＋XR：VRツアーや、ホテルでのVRイベント
教育＋XR：バーチャル教材、VRオープンキャンパス
医療＋VR：VR手術研修、VRカンファレンス
不動産＋XR：バーチャル内覧会