コロナ禍の中で講座再開のための新たな方式を模索　オンラインによるライブ配信の併用が突破口に！

「誰もがありのままに一緒に暮らせる社会をつくる」を基本理念に、宮城県内に障害者自立ホーム（グループホーム）、難病・障害者相談支援センター、重度障害者・難病ホスピスなどを展開されている社会福祉法人 ありのまま舎様。

2022年6月11日に開催された「第33回ありのまま生活福祉講座」において初めてライブ配信を取り入れられ、東通がそのプランニングやコーディネイトを担当させていただきました。講座の主担当である齋藤様に、東通をご指名いただいた経緯や効果などについてお聞きします。

社会福祉法人 ありのまま舎
センター長・主任相談支援専門員
齋藤 栄樹 氏

創設者故山田富也専務理事らと故三笠宮寛仁親仁親王殿下（当時総裁、初代座長）による福祉だけでなく生活や文化などに至るまで、幅広い分野について講師をお招きし、共に考え、学びを得ることを目的とした講座です。1987年に初開催し、以降、毎年実施しておりましたが、過去2年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響でお休みさせていただきました。今回は3年ぶりの実施となりました。現在の2代目座長は彬子女王殿下が担って下さっています。

コロナの感染も収束を見せない状況でしたので、今年の開催についてもだいぶ検討を重ねました。そうした中、お休みしていた２年間で世の中に浸透したオンライン配信を活用できないかというアイデアが出てきたんです。仙台市福祉プラザふれあいホールを会場に、例年は定員150名で開催しておりましたが、今年は定員を例年の半分程度として感染防止に努め、会場にお越しいただけない方のためにライブ配信を併用しようということになりました。ここで足を止めるのではなく、今できることをやっていこうという気持ちでしたね。

東通さんとは長いお付き合いがあり、情報通信技術に関することをお願いするなら東通さんしかいない、とお声がけさせていただきました。開催を決定したのが4月1日でしたから準備期間は短く、会場内にWi-Fiが通っていないという問題もあった中、非常にプロフェッショナルな仕事をしてくださったと思います。法人として初の試みで、予算との兼ね合いもあったため、こちらからも無理難題を申し上げたと思いますが、YouTubeによるライブ配信という最適な提案をしていただき、カメラの台数やアングル、スタッフさんの人員配置などもすべて過不足なくプランニングしていただきました。

手話による同時通訳をワイプで挿入する必要があったり、講師のお一人が遠隔地からのオンライン講演だったため、そちらへの対応も必要だったりと、技術的にも難しい配信だったのではないかと思います。ですが、経験豊富な東通さんならではの高度なシステムを基に、何度もテストを重ねて本番に臨んでいただいたおかげで、一番の心配材料だった映像や音声の乱れ、途切れもなく、とてもクリアかつスムーズな配信ができました。

ライブ配信で受講してくださった方からは「映像も音声も安定していて快適だった」「オンライン講演の講師のお顔やスライド写真などもしっかり見えてよかった」とうれしいご感想をいただきました。会場に足を運んでいただくだけでなく、いろいろな伝達方法があってよいのだという私たちの気づきにも繋がりましたね。来年以降もライブ配信を導入するかどうかは未定ですが、デジタル全般のことは今後とも東通さんのお力をお借りしたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。